オルリガル120mg
食事から摂取した脂肪の約30%をなかったことにするダイエット薬です。世界中の肥満症治療に多く用いられています。特に新型コロナウイルスの自粛生活で太ってしまった方が多い現在、注目されている薬です。
オルリガルは、インドの製薬企業であるHAB Pharmaceuticals & Research(ハブ・ファーマシューティカルズ&リサーチ)によって製造・販売されています。
ハブ・ファーマシューティカルズ&リサーチ社はインド国内でも大手医薬品メーカーの一つといわれており、30年以上の実績による高い技術力を持っています。
17ヵ国以上の国で医薬品を製造しており、医薬品の国際市場に置いてなくてはならない企業となっています。


ご参考
オルリガルもそんなハブ・ファーマシューティカルズ&リサーチ社によって製造されているので、先発品のゼニカルと同等の強力なダイエット効果を得ることができます。
毎日オルリガルを服用してもダイエット効果がありますが、突然の飲み会や食事会などで脂肪分の多い食事を摂るときだけ服用することで脂肪分を気にしないで食事ができるというメリットもあります。
オルリガルは腸内のリパーゼに作用して脂肪の吸収を抑えるので、体内に吸収されないため安全性が高い肥満症治療薬となっています。
注意点として、オルリガルの服用は脂肪のみならず必要な栄養素の吸収も阻害してしまう可能性があります。
ビタミンA、D、E、Kは脂溶性ビタミンといわれ脂肪などに溶けて体内に吸収されます。
脂溶性ビタミンが不足してしまわないようにマルチビタミンサプリなどで追加で補充することが推奨されています。
目安として、寝る前やオルリスタットの服用の前後2時間程度にサプリメントを服用すると効果的です。
また、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の治療のために薬を服用していた方が、オルリガルを服用することで体重が減少し健康になることで、生活習慣病などの薬が効きすぎてしまうことがあるので注意が必要です。
場合によっては、治療薬の減量などを検討するようにしてください。
オルリガルの効果効能と用法は以下の通りです。
18歳以上の太りすぎの方のダイエット(減量)サポート
- オルリガルはBMI(kg/m²)が30以上の肥満症か、あるいはBMIが27以上であり他に高血圧、糖尿病、脂質異常症などの危険因子のある方が服用することができます。
- BMIの求め方は、体重(kg)÷身長(m)☓身長(m)=BMIで算出できます。
- 身長はセンチメートル(cm)ではなくメートル(m)で計算する必要があるので、身長175cmならば、1.75mで計算するようにしてください。
- オルリガルは、1日3回朝・昼・夕食の食前・食中・食後1時間以内に水と一緒にオルリスタットとして1回120mg(1カプセル)服用してください。
- 1日3回、朝・昼・夕食の1日3カプセルを超えて服用しないようにしてください。
最大限の効果を得るために
- オルリガルの服用と同時に、運動療法の改善や食事の内容も栄養バランスの取れたカロリーの低いもの(例として、2,000kcal/日)に切り替えていく方が効果的です。
- 食事をとらなかった場合や、脂肪分のない食事をとる場合は、オルリガルを服用する必要はありません。
- オルリガルのカプセルは腸内で作用するように設計されているため、カプセルを破ったりして中身だけを服用すると効果がなくなってしまうことがあるので、カプセルを開封したりせずそのまま服用するようにしてください。
日本では、オルリガルを処方してもらうことができません。
しかし、一部の病院やクリニックでは、オルリガルの先発品のゼニカルを個別で取り寄せて患者に販売していることがあります。
クリニックからゼニカルを購入すると初診料や検査料もかかり、コストがかかります。
日本のクリニックからオルリガル1箱84カプセルと同じゼニカル84カプセルを購入するのにかかるコストは、
初診料・検査料:0~1,500円
ゼニカルの価格:1カプセル300~400円×84カプセル=25,200~33,600円
合計25,200~35,100円ほどかかります。
副作用
オルリガルは、服用することでいくつかの副作用が起こることが報告されています。
- 最も起こりやすい副作用は、体内に吸収されなかった脂肪分による胃腸障害です。主な症状として、お腹の張り、急激な便意、油性便、便の量の増加です。脂肪分の多い食事のときは副作用が多く、逆に脂肪分の少ない食事をとれば副作用はほとんど起こらなくなります。
- これら以外には、腹痛、大便失禁、不安等も報告されています。
オルリガルを服用して、なにか気になる症状があれば速やかに医師・薬剤師に相談してください。
禁忌
- 有効成分であるオルリスタットに対して過敏症やアレルギー症状を起こしたことがある方。
- 臓器移植などをした後に服用する免疫抑制剤のシクロスポリンを服用している方。
- 正常に食事から栄養を吸収することができない疾患である慢性吸収不良症候群の方。
- 肝臓から分泌される、脂肪などの栄養素の消化吸収に関係している胆汁がうっ滞してしまっている方。
- 妊婦・授乳婦の方。
- ワーファリンやその他の経口抗凝血薬を心筋梗塞や脳梗塞の予防のために服用している方。
併用注意
以下のような薬を服用している方は、オルリガルを服用する前に医師・薬剤師に服用が可能か相談してください。
- アミオダロン
- 糖尿病薬
- 甲状腺疾患治療薬
- 抗てんかん薬
- 抗HIV薬
- 経口避妊薬
これら以外にも、オルリガルを服用するのに注意が必要な方がいます。
持病のある方や、継続している医薬品・サプリメント・健康食品がある方は、オルリガルの服用が可能か医師・薬剤師に確認するのがおススメです。